カンファレンス当日の話¶
聴講関連:「聞かない」でも、案外分かったりする¶
当然ながら全編が英語のトークセッションとなっている。そのうえで、Listenが非常に苦手ときている。 とはいえ、「全く楽しめない」というわけでもない。
理由は大きく分けると3点あるのだが、 一番大きい要因は「技術イベントである以上技術に関するコードや画像等も出る」ということ。 例えば、「どのような課題があったか」「どのようなアプローチをしたか」というのは トークにおいてよく使われるセクションだが、この部分は分かりやするために図示されることも多い。
そのため、英語の聞き取り自体に難があったとしても、最低限何をしていたか自体は案外分かったりする。 [1]
その他の要因としては、「英語力がゼロというわけではない」「ツールの利活用を出来る」と言ったところ。
単語を拾い集めることが出来るため、技術的なコンテキストをベースに頑張って話をつなげること自体は頑張れば可能だったりする。 今回は積極利用しなかったが、書き起こしツールを駆使して「後で理解する」ことも出来るので、 「無理ゲーではない」ことだけは忘れないでいたい。
トークセッションは準備9割¶
トークセッションに関しては「不完全な内容でプレゼンしない」「トークで致命的な沈黙を作らない」 という目標はクリアできた。もちろん、聴講者に刺さったかについては基本的に考慮しない。 [2]
振り返ってみれば資料作成にしてもギリギリではあったのだが、 Listenに難がある点に開き直って「資料をちゃんとする」ことにある程度注力したことと、 最低限のトークスクリプトまでは出来た状態で1周シミュレーション出来たのが大きい。
事前にアドバイスとして「トークスクリプトをひたすら読み上げるでもよい」というアドバイスをもらったうえで、 結果的には「ある程度前やスクリーンを向きつつトークする」ということが出来たのは収穫だった。
セッション外全般における参加者の優しさ¶
こちらも他ページでも度々上がっているが、 「英語力が低い」ことが分かった時点で「コミュニーケーションにおけるハードルを大きく下げる」 ということを終始してもらっていた。 心持ち辛くはあったもののそれ以上に会話が出来ることの有り難さのほうが大きい。
こちらとしても無茶をしている自覚はあったものの、最終的にネガティブな記憶がほとんどないのは、 こういった気遣いをしてもらえたというのが要因としては強い。
これは、 「JPで会ったときはなるべく手助けしたい」 「JP外にまた行くときは、こちらの英語力を上げてよりスムーズにコミュニーケーションしたい」 というモチベーションの形成には十分だった。
Don't be shy¶
PyCon APAC全般を通して聞いたキーワードとして、 上記の "Don't be shy" = 「恥ずかしがらない、躊躇しない」が挙げられる。
実際の話として、こういったカンファレンスは、案外トーク外の時間が多いため、 積極的に絡みに行かないとポツンとしてしまうというのはJPでも同じだったりする。
このあたりは、性格的な問題と同時に英語力がどうしても絡むため、 最終的に満足のいく動きが出来たかといえば難しかった。
注記
これ自体は、かなり前のPyCon JPで英語セッションに参加したときにも思ったことがある。
これは、自分はそもそも「万人受けをするトークはない」と考えており、「採択された以上、刺さる努力はするけど結果責任は持ちようがない」とも言える思想で動いているため。